静寂の中に音を感じ、人々の心の温もりにたどりつく
女満別空港から摩周湖へ。「こんな日本があったのか」と眼下に望む光景に息をのむ。夜は川湯の天然温泉で旅の疲れを癒す。翌朝は硫黄山。ゴウゴウと噴き出す硫黄、足元ではフツフツと温泉の涌き出るのが分かる。まさに大地の鼓動だ。そして屈斜路湖へ。日本最大の全面氷結するカルデラ湖。真冬には、氷がバリバリと音をたててせりあがる「御神渡り」に遭遇するだろう。夜は阿寒湖。氷上フェスティバルが開かれる2月上旬~3月中旬、アイヌ民族の荘厳な火の儀式に立ち合う。湖水からは約300発の花火が打ちあがり、光と音のページェントに圧倒される。翌朝足を運んだ湖畔では、温泉が独特のリズムでわき出ている。湖に流れ込む清流の音に耳を傾けるもよし、スノーシューハイキングで森を楽しむもよし。次に目指すは、鶴居村。タンチョウの優美な姿を眺めよう。釧路駅から北へ冬季限定でSLが走る。車窓には冬の大自然のパノラマが広がる。最後の夜は釧路の街で炉端焼き。人々が炭火を囲み、海と山の幸を炙り、お酒を酌み交わし、笑い、語りあう、釧路オリジナルの居酒屋。