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「サロルンカムイ(湿原の神)」
タンチョウ成長のヒミツ

特別天然記念物・ タンチョウの誕生

大正13年、一時絶滅したと思われていたタンチョウの生存が釧路地方で確認され、昭和10年に天然記念物に指定され、現在まで保護活動は続いている。 タンチョウは4月になると湿原に帰り、つがいごとに毎年同じ地域に巣を作り、それぞれのなわばりを守りながら生活する。巣は湿原のなかでもヨシやスゲ類の生えた湿原に多く見られ、枯れたヨシなどを材料に直徑約1m、高さ40~50cmくらいの巣を作る。タンチョウはふつう卵を2個産む。卵の大きさは長径約10センチ、重さは約250g。雌雄交代で卵を暖め約一ヶ月ほどで雛が孵る。生まれたばかりの雛は体長13センチ、体重約130g。 雛の成長は速く、毎日2センチくらいづつ成長し、3ヶ月もすると体長約1.4m、体重約10kgと、親と変わらないの大きさまで成長する。 タンチョウは3月頃になると湿原の繁殖場に戻り、つがいは鳴き合いや踊りで絆を確かめ会う。タンチョウの鳴き合いは、1~2kmも離れたところまで聞こえるほど大きな声。タンチョウの大事な神事なのだろう。4月に交尾が盛んになり、 夏に誕生の季節を迎え、雛が孵る。 秋には成長した幼鳥を連れ、家族は繁殖地をあとにし、越冬地へ現われる。 冬、成長した幼鳥はやがて親に排除されるか、給餌場に置き去りにされ、親子は別れることになる。 (参照:鶴居村図書館丹頂の展示)

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